SKYROCKETS
Intro  < 佐々木 收 >
SCRIPTのライブSEとして制作した楽曲。
「今から何かが始まる」そんな期待感をサウンドにできたらと思い、自分で面白いと思いつくことは全部やってみました。ベース、ギターは1小節フレーズを自分でいくつか弾いてみてその中から気にいったものを貼付けて作りました。アイディアの断片を繋ぎ合わせた言わば「パッチワークサウンド」です(笑)
FLY AWAY  < 佐々木 收 >
イントロからA,B,Cメロ、ドラムのリズムアレンジまですべてが一瞬にひらめいて一気にアコギ一本で歌をICレコーダーに録ったのを覚えてます。サビを「フライアウェーーイ♪」と仮歌の段階から歌っていたので、なんとなくそれをテーマに書きました。アルバムの中では一番ノリのよい曲ですね。ライブでも盛り上がってます。レコーディングでは楽しくギターソロ弾かせてもらってます。
Free fall  < 佐々木 收 >
ポップなシングル曲を書こうと意識して、何日もかけてメロディを作り直したのを記憶してます。曲作りアレンジ共に沢山試行錯誤しました。特にリズムアレンジ、ドラムの音色にはこだわりました。ピアノを基調に、そしてその脇でギターが華やかに鳴っているイメージで作りました。イントロのコード進行が半音で落ちていくのが自分の中で「無重力感を楽しむスカイダイバー」のようなイメージだったので「Free fall」というタイトルに決めました。歌詞がぎりぎりまで書けなかったのだけど、タイトルを決めたとたんサクサク書くことができました。
noise of silence  < 佐々木 收 >
「FLY AWAY」をアコギ一本と歌のみでデモを録った時、もう少し違ったバリエーションで8ビートの曲が書けそうだと思って録った2テイク目のデモがこの曲です。僕の大好きな英国バンド「JAM」と「THE POLICE」が混ざり合って僕がメインボーカルを歌うそんな夢みたいなサウンドがやってみたいなあと思って作りました。わりっちの弾くサビ前のベースのグリスは僕のイメージ以上なカッコいい仕上がりです。歌詞を書いていた時期はわりと忙しくて、色んな雑音が入ってきて結構気分もナーバスになることも多かったので逆にその時の自分の状況を題材に歌詞を書きました。
星砂  < 渡邊 崇尉 >
年をまたいでのレコーディング作業でした。なんてことのないシンプルなオルガンソロだけれども、納得がいかず15回くらい弾き直した記憶があります。 朝方にレコーディングが終わり「正月らしい事をしなければ」と思い、無理矢理モチを頬張ってソファーに倒れ込んだ事を思い出します。 特にオーダーした訳でもないのに、楽曲の世界観を感じ、歌い上げてくれたオサム君のボーカルセンスに驚かされました。
HEY,I am Captain Funky Heart  < 佐々木 收 >
SCRIPTのFUNK MUSICが作りたくてこの曲に着手したのは2009年の2月でした。ドラムの打ち込みに一番時間かかった曲です。僕が日頃信条にしていることをラップにしてシャウトしているようなそんな曲です。メインボーカル以外のコーラスがやたら多くて大変でした。ギターソロはなかなか自分で納得するソロが弾けず、3時間もかけてヘロヘロになった後、冷静に聴いてみて、結局最初の方に録ったテイクにしてしまった。そんな思い出があります。間奏にベースをワウにするというナイスアイディアを出してくれてさすが渡邊君だと思いました。
dip in blue  < 佐々木 收 >
ずっと同じコード進行でどれだけバリエーションのあるメロディ&アレンジを紡ぎ出せるか。そんな実験に富んだサウンドになってます。歌詞は主人公が女性ということでそれを意識して歌ったのですが、あまり演出し過ぎて気持ち悪くなってもいけないし、でもあまり男すぎるのも...という微妙なニュアンスの狭間で揺れ動きながらのレコーディングでした。アナログシンセソロやクリーンギターのめちゃくちゃカッティングなど、やりたいことはすべてやりました。普段あまり耳にできない渡邊君の貴重なスラップベースプレイも必聴です。
ブレーメン  < 渡邊 崇尉 >
シンプルなリフや繰り返されるコード進行が好きです。「永遠を感じる」なんて言うと少々大袈裟ですが、ベースでルートを追っていると気持ちのよい脳内麻薬が溢れ出します。そんな訳でこの曲、自分の中ではトランスミュージックだったりします。オサム君のアイデアから生まれた様々なコーラスワークが曲に彩りを加えてくれました。
ずっと  < 佐々木 收 >
アコギをかき鳴らしていて偶然思いついた曲。気にいったコード進行にメロディをつけて、最後に歌詞という流れで作りました。基本的にギター、ベース、ドラムな曲なのですが、シーケンサーの音やオルガンの音で暖かさと、叙情的な演出をしました。サビの歌い出しを考えていて、どうしても日本語にしたかったので色々あげてみた言葉は、「ずっと」や「もっと」や「きっと」という至ってシンプルな単語でした。その中から永遠を感じるような言葉はどれだろうと考えたら自ずとタイトルが導かれて、「ずっと」に決定。歌詞はそれをテーマに一気に書き上げました。
ラグジュアリー  < 佐々木 收 >
本を読んでいて「ラグジュアリー」(贅沢品)という言葉が気になって歌詞を書きました。物欲にまみれたこの世の中に僕にとって本当の贅沢品とは?ということをコミカルタッチで書きました。曲は8年ぐらい前に作ったものだったのですが、このまま眠らせておくのはもったいないと思って今回アルバムに入れさせて頂きました。アコギ主体のファンキーソングに仕上がってます。リズム、ベースの他にはオルガンとアコギ、ワウギターというこのアルバムの中ではシンプルな構成になっております。ギターソロには、「ワーミー」というエフェクターを使って縦横無尽に暴れてみました。ここも聴き所ですね。
初雪  < 佐々木 收 >
やさしい曲が書きたいなと思って作りました。曲自体はMOON CHILDを解散した時期に書いた曲なのですが、なかなかこのメロディーにふさわしい歌詞が書けず、ずっと放っておいた..いや、温存していたわけなのですが、今回こうして10年という歳月を経てSCRIPTのアルバムに収録することができて本当良かったと思っています。デモテープでは生のアップライトベースの音を使っていたのですが、渡邊君がその雰囲気をどうにかエレキベースでも出したいと考えてくれて、ベースの弦を、ある物を使ってミュートする技でレコーディングを敢行(詳細は秘密です)。おかげで暖かみのあるSCRIPT的な味付けの素敵なベース音になり曲全体的にさらに暖かみが増しました。
RED SHOOTING STAR  < 佐々木 收 >
曲調はちょっと懐かしい80年代のロックサウンドです。切なさと情熱が入り交じった微妙なニュアンスが描きたいとイメージして歌詞を書きました。サウンドはロックでカラッとしたものにしたかったので、特にギターのミュートに関しては粒が綺麗に立つようにかなりシビアにレコーディングしました。この曲のおかげ?で何度も基本的なギターのストロークを練習し直しました(苦笑)これで少しはギターの腕が上達すればよいのだけど。ライブでも何度かお披露目して、人気を博しているナンバーです。
一番星  < 佐々木 收 >
少しレトロになってしまうかもしれないけど、「上を向いて歩こう」の偉大な作曲家「中村八代」さん作曲の「夢で逢いましょう」のような曲が好きでこんな曲でアルバムを締めくくりたいなという気持ちで書きました。自分世代で言えば「カックラキン大放送」のエンディングで出演者全員で「たのしか〜ったひとときが〜♪」と合唱するようなイメージの曲です。誰もが簡単に見つけられる「一番星」なんだけど、その瞬間そのシチュエーションで一番星に遭遇する...というのは、その場所でその事実を経験できたその人達にしかわからないとっても個人的な世界だと思うのです。それが表現したくてこんな曲を作りました。それに「一番星」って僕にとっては「希望」という言葉と置き換えてもよいくらい素敵な言葉だと思っているのです。
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